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ブランディングニュース

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No.205 市町村合併が加速させる盛岡市の都市ブランディング


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No.205 市町村合併が加速させる盛岡市の都市ブランディング
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“選ばれ続ける仕組み”を設計するメールマガジン      2012.02.20

 ブランディングニュース 『企業ブランド戦略の成功と秘密』

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みなさんこんにちは。
アイディーテンジャパン・ブランディングニュース編集局です。

梅の花がつぼみを膨らませる時候が近づいてきましたが、
まだまだ寒さが厳しい今年は、
地域によっては、被害が出るほどの大雪もつづいています。

春の温かさが待ち遠しい限りですが、あらゆる分野において
いま置かれた「冬」を大切にしつつ
来たる春に向けて力を蓄えていきたいところです。

さて、今回のブランディングニュース
『企業ブランド戦略の成功と秘密』では、雪国・東北の大都市
盛岡市のブランディングについて、取り上げてみたいと思います。

東北では仙台に次ぐ経済規模を誇る盛岡市。
昨年の震災による被害を除いても、他の地域と同様に
高齢化の加速や地方への負担増など課題は山積しています。

そうした中で盛岡市は、市町村合併を皮切りに
盛岡市としてブランディングを進め、
一定の成功をもって現在まで進捗しています。

今回は、盛岡市を例に都市ブランディングの手法とその効果、
企業ブランディングとの相違点について
みなさんと検証していきたいと思います。

盛岡市公式ホームページ
http://www.city.morioka.iwate.jp/

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<本日の内容>
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[1] "選ばれ続ける仕組み"の事例:
市町村合併が加速させる盛岡市の都市ブランディング

[2] 編集後記

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[1] "選ばれ続ける仕組み"の事例:
市町村合併が加速させる盛岡市の都市ブランディング
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■ 合併で得た「啄木のふるさと」というポジション

岩手県の県庁所在地であり、
北東北エリアの拠点都市でもある盛岡市。

東北新幹線、東北自動車道など交通インフラに恵まれ、
近年ではベッドタウンとして若年層も移住する動きもみられます。

しかし、かつては他の市町村と同じく、
事業所が減少し、観光産業も衰退。高齢化も進むといった
解決の糸口が見えない課題が山積していました。

そんな盛岡市に転機が訪れたのは、2006年。
いわゆる平成の大合併の動きがあるなかで、盛岡市は
玉山村と合併を果たし、中核市となりました。

これにより盛岡市は、一つのポジションを得ます。
それは「啄木のふるさと」というもの。
歌人・石川啄木が生まれ育ったのが、この玉山村だったのです。

盛岡市は、他には見られない花崗岩の石垣をもつ盛岡城跡や
作家・宮沢賢治ゆかりの地としても有名。
これ以外にも観光資源を持っていました。

しかし、盛岡市は合併で得たポジションを
単なる「観光資源」として見るにとどめることなく、
この合併直後に「盛岡ブランド宣言」を市長自らが発表。

ここに、前後期と準備をあわせ10年におよぶ
ブランディング・プロジェクトがはじまりました。

■ 市民協働で「選ばれる街・盛岡」をめざす

こうしてスタートしたブランディング・プロジェクト。
コンセプトや現状の課題を明確にした上で、
「3つの約束」と「4つの主要プロジェクト」を設定しています。

これら計画には、
「行政主導で進めるもの」と「市民協働で進めるもの」が
きちんと明記されていることも特徴。

たとえば観光では、商店に協力を求め、美しい化粧室を開放したり
観光モニターの体制を地域ぐるみで構築するといった形で
市民も行政と同じ方向性に向けてアクションを起こします。

こうした取り組みにより、
観光・地場産業・文化がそれぞれ振興していく都市像を
市民に明示したのです。

一般的に見受けられるのは、地域の名産品づくりを助成したり
市がPRに力を入れるというもの。

これに対し、市民協働でのアクションを実現した盛岡市は、
今後の成果と広がりに大きな期待が寄せられています。

■ 企業とは異なる「ゴール」と「評価者」。その先にあるもの

企業と都市、それぞれのブランディングを比べた時、
大きな違いとして挙げられるのは「ゴール」と「評価者」。

つまり、都市に住む人にとっては
「こうなって欲しい」という都市像は個人で大きく異なるという事。

そして、ブランド構築に向けて協働する市民は、
都市ブランディングのステークホルダーでもあるという事です。

ストーリーを描き、市長が掲げたゴールに向かって進むといっても
それぞれの価値観をもつ市民は、
必ずしも市長と同じゴールを選ぼうとは思いません。

こうした複雑さが、都市ブランディングには存在します。

都市の魅力一つをとっても、無数にあるといっても過言でない中で
盛岡市は当初絞り込みに苦労しますが、やがて結論を出しました。

それは「多様さ」自体をブランド性として確認し、
そ一つ一つのストーリーに流れる「本物へのこだわり」を
共通点として結びつけていくというものでした。

「選ばれる街」というキーワード一つを見ても、
選ぶ方からすれば、その理由は多様にある。

盛岡市がたどり着いた結論は、
こうした理由にも通じるものだったのです。

このブランド宣言を掲げた当初には、まったく想定もしなかった
昨年の震災。盛岡市でも多くの被害が生じました。

こうした混乱の中、市長は新たな提言をまとめました。
これには震災による復旧・復興を優先政策と置きながらも
継続して盛岡ブランドの取り組みを進めると明記しています。

震災の影響はまだまだ深刻であり、時間も必要です。
いまは目の前にある復旧・復興に全力を挙げることが重要です。

しかし同時に「盛岡ブランド」確立に向けた動きも継続し
未来に向け確実に手を打つ盛岡市の姿勢は、
高く評価されるべきものと考えています。

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ストーリーを描き、市長が掲げたゴールに向かって進むといっても
それぞれの価値観をもつ市民は、
必ずしも市長と同じゴールを選ぼうとは思いません。

こうした複雑さが、都市ブランディングには存在します。

都市の魅力一つをとっても、無数にあるといっても過言でない中で
盛岡市は当初絞り込みに苦労しますが、やがて結論を出しました。

それは「多様さ」自体をブランド性として確認し、
そ一つ一つのストーリーに流れる「本物へのこだわり」を
共通点として結びつけていくというものでした。

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[2]  編集後記
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みなさん、こんにちは。

今回取り上げた「都市ブランド」。

ちょうど先週には、日光市が
「ブランド戦略室」を設置したニュースが報じられていました。

日本の自治体は、「○○から何百年を記念して」という
佳節にあわせイベントを企画することに
長けている感があります。

しかし、残念ながらそれらイベントが終わって数年が経てば
以前と変わらない認知度の街に戻る繰り返しとなっています。

ニュース記事からは、
日光東照宮400年事業との言葉もあります。

しかし、ブランド戦略と冠するからには、
独創的な施策で「世界の日光」へと認知を獲得することを
私は心から期待しています。
(小田)

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