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No.71 「ソニー」が商標活用優良企業を受賞した理由は?

No.71 「ソニー」が商標活用優良企業を受賞した理由は?



■ 商標活用優良企業の受賞理由は?

 経済産業省特許庁は、平成19年度の商標活用優良企業としてソニーを
 選び、経済産業大臣表彰を授与しました。

 商標活用優良企業・・・・

 あまり聞かない言葉ですが、
 昭和62年から産業財産権制度の普及と促進のために制定した表彰で
 毎年おこなっています。

 他には虎屋やダイキン工業も表彰されています。


 受賞理由をまとめると・・・

  ・世界的にブームを引き起こす時代を先取る商標を数多く創出

  ・全世界で統一したブランド構築のためにブランド戦略を確立

  ・SONYブランドを中心とした、WALKMAN、BRAVIA、VAIO、FeliCaといった
   有力なブランドを数多く保持

  ・コーポレートブランドやプロダクトブランドそれぞれの商標について、
   使用方法等の厳密な規定を設けて、全世界レベルで徹底したブランド
   イメージの統一化を図ってきた

  ・企業グループがそれらの商標を使用する場合、役員決裁等が必要なくらい
   厳格なブランド管理を実践

  ・普通名称化防止活動に積極的

  ・40年以上前から、希釈化防止や活動不正使用商標、模倣品対策にも
   力を注いできた

 といったことがあげられています。



■ 商標登録のメリットって?

 商標はなぜ登録するのでしょうか?
 どんなメリットがあるんでしょうか?

 確認のためおさらいしておくと・・・

 特許庁で商標が登録されると、登録をした権利者はその商標を独占的に
 使用することができます。

 企業の規模に関わらず独占することができるんです。

 
 例えば、
 商標を登録して権利者になると、
 他の人が商品名やサービス名に商標を使用している場合、
 その商標の使用を差し止めすることができます。

 使うのを止めてくださいといえるわけです。

 それでも、その商標の使用を続ける場合、
 権利者は損害賠償を請求することができます。

 
 仮に、A会社の商品が爆発的な人気を得たとします。

 あまりにもすごい人気の商品なので
 B会社も同じ商品名で商品を出しました。

 もし、A会社がこの商品名を商標登録をしていた場合、
 A会社はB会社にこの商品名を使用しないでくださいと
 差し止めすることができます。

 しかし・・・

 A会社がこの商品名を商標登録していなかった場合、
 B会社が同じ商品名を使っていてもA会社は差し止めすることができません。

 それどころか・・・

 もしB会社が先にこの商品名を商標登録したら、
 A会社はこの商品名を使うことができなくなります。


 もともと使用し始めたのはA会社、
 評判をつくったのもA会社、

 でも・・・商標登録をしていないと
 先ほどのように商品名を使えない最悪の事態を招いてしまうかもしれません。


■ 類似商標を出さない徹底した対策

 もちろん、ソニーは自社の会社名、商品名を商標登録しています。
 日本だけでなく、該当国に申請して商標を登録しています。

 しかもSONYやWALKMAN、BRAVIA、VAIO、FeliCaといった
 適切な名称だけではありません。

 類似の名称も登録しています。


 有名な話は、「サニー」です。
 
 ソニーは、類似の名称を出さないようするために
 類似の名称までも商標登録しています。

 「サニー」もその一つ。
 ソニーは「サニー」を1957年に商標登録しています。

 そのおかげで「魔法使いサリー」は
 最初は「魔法使いサニー」だったそうですが、
 「サニー」は使えないので、「サリー」に変更しました。


 ソニーは「サリー」以外の類似の名称も登録をしています。
 登録費用は莫大な金額ですが、そこまで徹底して類似商標を出さない対策を
 実践しているのがソニーなんです。


 大企業だからできること・・・ではなくて、
 商標の登録のメリット・デメリットを十分に理解して対応してくださいね。
 



■■ 今日のブランディングの秘密 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 ● 経済産業省特許庁は、平成19年度の商標活用優良企業としてソニーを
   選び、経済産業大臣表彰を授与しました。

 ● 特許庁で商標が登録されると、登録をした権利者はその商標を独占的に
   使用することができます。

 ● ソニーは「サニー」を1957年に商標登録しているので、
   「魔法使いサリー」は、最初は「魔法使いサニー」だったそうですが、
   「サニー」は使えないので、「サリー」に変更しました。

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