ブランド戦略・ブランディングのアプローチで企業・商品・サービスの魅力が伝わる力を強くする。

No.76 オリンピックを味方にした「サムスン」

No.76 オリンピックを味方にした「サムスン」


■ ブランドランキング21位にランキング「サムスン」

  昨年7月にニューズウィークは「Best Global Brands 2007」を発表しました。

  これは、インターブランドのブランド価値評価手法で
  世界のブランド力を金額換算してランキングにしたもの。

  コカ・コーラをはじめ、
  世界の名だたるトップ企業が軒を並べています。

  2005年にはソニーを抜き、
    世界トップクラスの家電ブランド力メーカーとなった、
  お隣、韓国の「サムスン」。


  昨年、サムスンは日本の家電販売から撤退することを発表しましたが、
  日本から世界に目を向けて「サムスン」の動向を見ると
  勢いはまったく違って見えてきます。


  実はこのサムスン、
  昔は低価格販売や販売広告に依存したマーケティングを
  おこなっていました。

  その結果、販売不振が続いていたのです。

  しかし、

  ・このままでは収益が伸びない

  ・サムスンブランドが育たない

  ことに危惧し、1993年フランクフルトで李会長が「新経営」を宣言。
  「量の経営」から「質の経営」へと転換させ
  世界ブランド化を目指しました。

 

■ 世界ブランドに!

  サムスンのターゲットは「若者」。
  
  知名度を高め先進的なイメージを伝えるために
  様々なスポーツイベントへ協賛していきます。

  オリンピックもその一つ。

  1997年に国際オリンピック委員会とワールドワイド公式パートナー契約を
  結び、以来、
  
  1998年長野冬季オリンピック
  2000年シドニーオリンピック
  2002年ソルトレイク冬季オリンピック
  2004年アテネオリンピック
  2006年トリノ冬季オリンピック
  2008年北京オリンピック

  でスポーツマーケティングを導入しています。

  このオリンピックマーケティングに投入した費用は
  莫大な金額になりますが、注目したいのは、

  「なぜ?ここまでオリンピックを活用したマーケティング活動に
   力を入れるのか?」

  ということ。


  世界ブランドになるために、オリンピックが必要と判断した
  その理由を考えて見たいと思います。


■ 集中投資がブランド価値を飛躍的に伸ばす!

  世界ブランドを目指す場合、 
  世界のターゲットへコミュニケーションする必要があります。

  一般的には、コミュニケーションの企画は現地の事務所が対応するため
  一貫したコンテンツを伝えることは非常に難しいのが現状です。


  しかし、オリンピックという機会(opportunity)は、
  
  ・「若者」に絞り込める

  ・グローバルにクリエイティブ面を一貫してコントロールできる

  ・世界市場に発信できる

  といったメリットがあります。

  
  つまり、一見、巨額の費用を投資しているようで、 
  実は効率性の高いマーケティング活動といえるのです。



■ ターゲットの絞込みとタッチポイントを制する!

  では、このサムスンの事例から何が学べるでしょうか?

  巨額の予算を確保してオリンピックの公式スポンサーになることでは
  ありません。

  大事なことは、

  ・ターゲットを絞り込んで、

  ・その狙ったターゲットと効率的に接点を持つ媒体を見つけ、

  ・一貫したコミュニケーションを続けること、

  です。
  
  ・ターゲットを絞り込むことによって、
 
  ・ターゲットが欲しいものが明確になり、

  ・ターゲットが気づいていないニーズまで察することもできるでしょう。

  そして、

  ・影響力のある媒体を通して訴え続けます。

  毎回同じことを伝えるということではなく、
  一貫したメッセージが効率的にターゲットの心の中に育っていく方法を
  考えて実践するわけです。

  
  御社の業界で影響力のある媒体はご存知ですか?
  
  もし、ご存知でなければ、是非一度探し出してみてください。


■■ 今日のブランディングの秘密 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 ● オリンピックという機会(opportunity)は、
   ・「若者」に絞り込める
   ・グローバルにクリエイティブ面が一貫してコントロールできる
   ・世界市場に発信できる
   といったメリットがあります。
   
   つまり、一見、巨額の費用を投資しているようで、 
   実は効率性の高いマーケティング活動といえるのです。

 ● ターゲットを絞り込むことによって、
   ターゲットが欲しいものが明確になり、
   ターゲットが気づいていないニーズまで察することもできるでしょう。
   そして、
   影響力のある媒体を通して訴え続けます。

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