■ 防弾チョッキと同じ素材の「TUMI」 海外出張で飛行に乗り込み、 目的地に到着した後、向かうのは「Baggage Claim(手荷物引渡所)」。 ズラリと並んだ乗客は自分の荷物が来るのを待っていますが、 その待っている乗客が手にしているバックをよく見ると、 「TUMI」ブランドのバック が多いことに気がつきます。 「TUMI」とは、 ・1975年にアメリカで設立されたバックメーカー ・米軍が指定するほど丈夫なバリスティック・ナイロンを開発 ・防弾チョッキと同じ素材のバック ・小ネジにいたるまで独自開発 ・「機能性(耐久性/保護性/収納性)」と「モダンデザイン」を追及 といった特徴があるバックで、 ビジネスパーソンには熱狂的な人気があるブランドです。 「ノートパソコンを守りたい」 「スーツケースをゴロゴロ運ぶため摩耗が激しく、 そのため丈夫なかばんが欲しい」 そんなニーズに悩むターゲット層にフォーカスしています。 ■ 一言でいえるブランドの特徴 さきほど「TUMI」とは・・・と 「TUMI」の特徴を書き出してみましたが、 私の頭に最初に浮かんだのは 「防弾チョッキと同じ素材のバック」 でした。 この「素材」とは「バリスティック・ナイロン」のことですが、 なかなか「バリスティック・ナイロン」といわれて、 ピーンと頭に浮かぶ人は少ないと思います。 受け手の頭の中にある情報と、 送り手が発信するメッセージが 簡単に結びつけば、受け手の頭の中の情報処理は早くなります。 つまり、 「防弾チョッキ」と受け手が聞くと、すぐにイメージができますが、 「バリスティック・ナイロン」と言われても、何のことだか分かりません。 しかも、 「防弾チョッキ」といえば、 すでに受け手が持っている「生命を守るほどの丈夫さ」といったイメージが 浮かび上がり情報処理が行われます。 「TUMI」といえば●●●。 この●●●に受け手が簡単にイメージしやすい言葉を使うことによって 競合よりも一歩でも二歩でも深く受け手の心の中に記憶されます。 ただし・・・ ここで気をつけないといけないのが、●●●という言葉に 引かれるターゲット層です。 ■ ターゲット層への配慮 私自身、TUMIのバックを一つもまだ持っていません。 欲しい・・・けど、高い・・・そして、ちょっと力強すぎる・・・ つまり、高いという「価格の理由」は別にして、 「防弾チョッキ」という処理されている情報が 「力強い」というイメージを先行させてしまって、 「モダンでエレガント」といった私が欲しいバックのイメージから 遠ざけているからなんです。 もし、ターゲット層が「TUMI」=「防弾チョッキ」と容易に連想する場合、 レディース向けの商品は大丈夫かな・・・と心配しています。 勝手な想像ですが、 ホームページを見る限り「防弾チョッキ」というキーワードがないのは これまでのターゲット層以外への配慮なのかなと思っています。 先日、表参道を歩いて「TUMI」ショップを発見しました。 エレガントな佇まいは、 「力強い」というよりも「機能美」を感じさせます。 「TUMI」=「防弾チョッキ」というイメージから 「TUMI」=「機能美」へ変化させてくれました。 私はTUMIの関係者ではないので分かりませんが、 意図的に「TUMI」ブランドを再構築しているのかな?とも思いました。 いずれにせよ、 今年は「TUMI」のバックを買いたい・・と思っています。 ■■ 今日のブランディングの秘密 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ● TUMI」といえば●●●。 この●●●に受け手が簡単にイメージしやすい言葉を使うことによって 競合よりも一歩でも二歩でも深く受け手の心の中に記憶されます。 ● 勝手な想像ですが、 ホームページを見る限り「防弾チョッキ」というキーワードがないのは これまでのターゲット層以外への配慮なのかなと思っています。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■