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No.90 「アブソルート・ウォッカ」に学ぶプレミアム戦略

No.90 「アブソルート・ウォッカ」に学ぶプレミアム戦略



■ スウェーデンが生んだプレミアム・ウォッカ

 ウォッカの生産地といえば・・・

  ・アメリカ

  ・ロシア

 そして・・・

  ・スウェーデン

 が頭に浮かびますが、

 その中でも特にブランド力が高いプレミアム・ウォッカは
 
 「アブソルート」です。

 カタカタで書くと???と思う方でも
 「ABSOLUT」と書けば、あ・・・あれね!と
 すぐにイメージが浮かぶと思います。


 このアブソルートがこの世に生まれたのは1879年。

 それまでのウォッカとは違った新しい蒸留方法で生産され始めました。


 そして・・・

 時代は100周年を迎えるにあたり、
 このアブソルートを海外市場で販売することが決定したのです!

 しかし・・・

 幸か不幸か巨大な市場を持つアメリカで
 アブソルートの商標登録ができなかったのです。


■ シンボリックなネーミング

 当初予定していたブランド名は

 「Absolute Pure Vodka」

 この「Absolute」と「Pure」とも
 アメリカでは商標登録できませんでした。


 そこで考えたのが、
 
 「Absolute」の最後の「e」を削除した「Absolut」。

 この「e」と「Pure」をとった名称で商標登録を取得。

 新たなブランド名の誕生です!


■ アブソルートのプレミアム戦略

 ブランド名称が決まったら、
 そのブランド名称を情緒的に視覚的に表現し、
 評判を蓄積するための器を開発する必要があります。

 アブソルートの場合、
 力強いフォントを使ってロゴを開発し、
 評判を蓄積する器をしっかりと持っています。

 そして・・・

 プレミアム・ウォッカにふさわしいコミュニケーションをおこないます。

 アブソルートが力を注いだのは「ボトル」と「広告展開」。

 
 海外展開当初は、無名のウォッカでしたが、
 
 ・白くてクリアなコンセプトを中心にして
 
 ・クリアな透明感を出す工夫を凝らしたボトルを開発し、

 ・そのボトルをモチーフにした広告表現

 であっという間に知名度は上がっていきました!


 あくまでも軸にあるのは白くてクリアなコンセプト。

 ボトルを見ても広告を見ても、
 一貫してその世界観は十分に伝わってきますね。

 その世界観を崩すことなく、
 広告表現はアートのクオリティを上げ、
 
 何と!アメリカの広告業界では最高の賞といわれている
 エフィー賞とケリー賞をダブル受賞!

 広告コレクターが出現するほどの人気ぶりです。


 ちょうど・・・

 今日の英字新聞(香港向け)で「アブソルート」の記事があって、
 世界のスピリッツ市場では、Diageo's Smirnoff vodka、
 Bacardi rum、Diageo's Johnnie Walker scotchに続いて第4位。

 昨年は、1ダースケースが1070万ケース売れたそうです。

 
 どのアプリケーションアイテムでも、
 コンセプトの軸がずれていなく、またモチーフの展開上もずれていない。

 このぶれていないコミュニケーションが
 アブソルートのプレミアム戦略を成功に導いていったのです。

 
■■ 今日のブランディングの秘密 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 ● どのアプリケーションアイテムでも、
   コンセプトの軸がずれていなく、
   またモチーフの展開上もずれていない。

   このぶれていないコミュニケーションが
   アブソルートのプレミアム戦略を成功に導いていったのです。

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