


■ 「喫茶業が世に存在する意義とは何か?」 ドトールコーヒーの創業者、鳥羽博道氏が高校中退し、 鈴木コーヒーで務めることになったとき、 「喫茶業が世に存在する意義とは何か、 何の為に喫茶店はあるのだろう」 と考えたそうです。 当時、鳥羽氏は19歳。 当時の思いを日経新聞の私の履歴書で次のようにつづっています。 『戦後間もないこともあり、世の中は混沌とし、 都会に暮らす人々は心身ともに疲れている。 私が出した答えは「一杯のコーヒーを通じて、 人々に安らぎと活力を提供する事が喫茶業の使命だ」 という事だった。』 そして昭和37年、鳥羽博道氏が24歳のとき、 ドトールコーヒーを設立しました。 ■ 使命感がビジネスセンスを磨く 「"コーヒー"を通じて社会にどんな貢献ができるのか?」 社会における自分の使命感を 常に自問し、その答えを追及していたからでしょう、 鳥羽氏は次のような気づきを得ます。 欧州視察にいったときパリのカフェで テーブル席はがらがらなのに カウンター席はいっぱい。 なぜなんだろう・・・・? 鳥羽氏はその理由を聞いてみました。 するとこれはカウンター席のほうが テーブル席の半値でコーヒーが飲めるからだそうです。 このカウンター席だとコーヒーを飲んで そのまま会社に向かうことができる・・・ 鳥羽氏はこの光景を見て 「カウンター式のセルフサービスコーヒー」の ビジネスモデルを思い浮かぶことが出来たのです。 「これだ! 日本でカウンター式でセルフサービスのコーヒーを毎日飲んでも 懐に響かない価格で提供しよう」 そう思ったそうです。 視察旅行には業界の人が30人ほどいたそうですが、 他の人はそのようなポイントを気づかず、 鳥羽氏は気づきをビジネスチャンスにして成功を手にしました。 気づく人と気づかない人がいるのはなぜでしょう? それは、本人が持っている自覚であり使命感が生んだ 情報をキャッチする力、 情報を理解する力、 情報をビジネスモデルにする力 が使命感で磨かれていたからだと私は思います。 ■ ドトールイズムを学ぶ社員研修 ドトールコーヒーでは入社後1ヶ月、 IRP経営学院でドロールコーヒーのスピリッツを学ぶそうです。 参加者は社員はもちろんのこと、 FCオーナーも参加するようで、 創業以来、ドトールコーヒーが大事にしている 高い理想を掲げること、 そして現状を打破し、革新し続ける姿勢が学べるIRP経営学院。 この教育機関の存在を知ってからは ドトールコーヒーでコーヒーを注文するとき 先輩スタッフから教えてもらっている新しいスタッフの姿を見ると、 「美味しいコーヒーをありがとう!がんばって!」 って無言のメッセージを送るようにしています。
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