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ブランディングニュース

ブランディングニュースは、現役ブランド戦略コンサルタントも継続購読中。日常生活で見かける“ブランド”をグッドプラクティスにして、「どのようにしてブランド力をビジネスの戦略ツールにするのか?」「経営幹部が必要なブランドマネジメントの考え方とは?」「高収益企業体質の会社の共通点とは?」「お客様をファン化させるには?」「社員のモチベーションがアップするブランディングの手法とは?」「無駄を削減しながらブランド力を構築する方法とは?」をお伝えしています。

 

発行部数 8,000部  日本語のみ

No.140 富士宮やきそばに学ぶ、B級グルメの街おこし全国展開


テーマ:富士宮やきそばに学ぶ、B級グルメの街おこし全国展開
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  2010.09.01
 “選ばれ続ける仕組み”を設計するメールマガジン

ブランディングニュース『企業ブランド戦略の成功と秘密』

:::::::::::::::::::::::: 第0140号  アイディーテンジャパン 発行
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こんにちは。
アイディーテンジャパン・ブランディングニュース編集局です。

先日、ホームページがリニューアルし、同時にプレスリリースも発表。
対外的な情報配信の準備が忙しくとてもあわただしい毎日でした。

社内は新規メンバーが参加し、
ブランディングニュースのタイトルも若干ですが変更しました。
新しいタイトルは・・・
「ブランディングニュース『ブランド戦略の成功と秘密』」です。

これからも選ばれ続ける仕組みを設計するために必要な情報を
配信していくためしっかり頑張っていきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

さて・・・

お盆休みか明けて、早くも9月を迎えました。
まだまだ猛暑が続いていますが、
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

夏と言えばお祭りがつきものですが、
お祭りには屋台が出て、
いろんな食事が楽しめます。

祭りの代表的な食べ物に「やきそば」がありますが
日本一、有名な「やきそば」って何だかご存じですか?

やきそばといえばB級グルメの代表格ですが、
そのB級グルメの最も有名なやきそばといえば・・・
「富士宮やきそば」です。

普通のやきそばじゃなく、街おこしにとても貢献した
やきそばなんです。

今回は「やきそば」を掲げて街おこしをした富士宮市の成功を
考えてみたいと思います。

テレビや新聞でも頻繁に取り上げられ、
街おこしの成功例としても注目を集める「富士宮やきそば」。

“ご当地 B級グルメ”の先駆けであり、
B級グルメの王者を決める「B-1グランプリ」では、
2年連続で優勝を収めました。

広告ではなく、記事やニュースとして
メディアで取り上げられた回数は、最も多い年で175回。
2日に1度は、私たちが目にする計算です。
その経済効果も大きく、2001年からの6年間で
217億円といわれています。

今回は「富士宮やきそば」誕生時に着目した“ギャップ”と、
話題性を継続させる“情報発信術”について
弊社代表、澤田且成がお伝えします。

富士宮やきそば学会
http://www.umya-yakisoba.com/

*        *        *

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<本日の内容>
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[1] "選ばれ続ける仕組み"の事例:
富士宮やきそばに学ぶ、B級グルメの街おこし全国展開

[2] 編集後記

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[1]  "選ばれ続ける仕組み"の事例:
富士宮やきそばに学ぶ、B級グルメの街おこし全国展開
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■ 「他の地域と違う」ギャップに見出した共通性

古くから、富士信仰の寺社が集まる門前町として栄えた富士宮市。
現在も、市内の各所から壮麗な富士山が眺望でき、
朝霧高原や白糸の滝、田貫湖などの観光資源にも恵まれた街です。

約13万人の人口に対し、年間約600万人が訪れる観光都市が、
“街おこし”のためにとやきそばをPRし始めたのは1999年のこと。

「他地域のやきそばは、私たちがいつも食べているものと違う」。
そう語った地元住民の意見が発端でした。

富士宮市では、観光客や工場で働く従業員が、
安くて腹持ちのいい“やきそば”を好んで食べていたこともあり、
戦後から現在まで多くの店がメニューに掲げてきました。

そうした影響もあり、地元住民は日常的にやきそばを食し、
その消費量たるや日本一に。

そんなやきそばが「他地域とは違う味」と知った時の違和感。
これには皆が衝撃を受けました。

他にはない一品の富士宮やきそば。
私たちが受けた衝撃、つまりギャップは、
富士宮のやきそばを知らない人にも共通しているのではないか。

そしてもう1点、富士宮という地名からはイメージが結びつかない、
やきそばを街おこしの目玉としては掲げてはどうか。

これら“ギャップ”を、富士宮をPRする入口として着目したのが、
富士宮やきそば学会の現会長・渡辺英彦氏でした。

「富士宮に訪れる観光客が増え、地域が活性化する」
というストーリーに人を引きつけるには、
まずは、富士宮に興味・関心を抱かせることが不可欠。
その入口として、強力な“ギャップ”を前面に出しました。

さらに、その効力を引き出すために戦略を立てたのは、
メディアが取り上げやすい形での“情報発信術”でした。

■ 印象を深める“情報発信術”が生む効果

一般的に、
・自治体が広告宣伝費を投下し、名物料理と評判の店をPRする。
・地元出身の芸能人を広告塔として起用する。

ご当地グルメを使った街おこしでは、
上記のような事例が多く見受けられます。

そして地域内では、協会などの団体を結成し利益を公平に分配し、
類似品が出回ったとしても、一致団結してブランドを守る。

しかし他地域のような取り組みをしても、
インパクトは薄くメディアも視聴者・読者も面白味に欠ける。

それを理解していた渡辺氏は、
戦略的に“情報発信”し積極的にメディア露出していきました。

富士宮やきそばの団体は、「富士宮やきそば学会」と命名。
メンバーは“G麺”と呼ばれやきそばに関する調査を実施してきました。

「そんな、ばかばかしい」

そう言われても仕方のないほどのプレスリリース。

しかしメディアは、視聴者ウケも良い、面白くて楽しいニュースとして、
テレビ、新聞、雑誌、インターネットと媒体を問わず、
各社が取り上げはじめたのです。

麺がもつコシの強さと濃厚なダシの風味。
富士宮やきそばは“一度食せば、また食べたくなる”
美味しい一品です。

しかし・・・・
渡辺氏は“一度食す”までの距離感に気づいていました。
都心の客が、はるばる富士宮まで足を運び、
一度食べてもらうに至る“仕掛け”とは何か。

その答えとは、
「知っていて、食べていて当然」という常識のレベルまで
富士宮やきそばの知名度を上げ、
「富士宮でやきそば?」というギャップを
興味に変えていくことが必要でした。

そのためにはメディア露出による知名度の向上が
効果的と判断したのです。

富士宮やきそば学会の設立、B-1グランプリの優勝のほか、
他地域を巻き込んだ対決や連携という形でのイベント企画、
また会長が広告塔となり、各地で講演を実施。
原稿執筆やインタビューにも積極的に受けました。

そうした富士宮が進めた戦略的なメディア露出は功を奏し、
富士宮やきそばは、全国へと広く周知させました。

さらにはメディアへの露出が広告宣伝費の抑制につながり、
さらには「メディアへの露出=高い知名度をもつ」と判断され、
2004年には登録商標が認められたのです。

■ 企業がすべき事は「明確なストーリーに基づいたアクション」

質の高い商品・サービスを提供し続けていれば、
いつか必ず消費者に認められるようになる。
経営者の方からは、こうした考えを伺うことがよくあります。

本当にそれだけでいいのでしょうか?

未知のモノを手にする消費者に、
「とにかく一度商品を手にとって試せば分かる」という
作り手側の論理を押しつけることは、
あまりに乱暴といえるでしょう。

消費者が安心して商品・サービスを手にできる環境を創る。

未知のモノでも、不安をも上回る興味・関心をもてる、
商品・サービスのポイントを、いかにして情報発信するのか。

未来への確かなストーリーのもとに細かな視点から物事を捉え、
違和感や驚き、ギャップといった事を商機につなげる。

当たり前のような事象や考えでも、
相手の側に立った“情報発信”としていく。

ストーリーの実現に向けたアクションを積み重ね、
細かく複合的な視点を養うことこそ、
顧客満足度を高め、ブランド力を向上させることにつながります。

富士宮やきそばは、
そうした一人の着想と行動により、今日も成功をし続けています。

(代表取締役 澤田且成 http://twitter.com/katsunarisawada

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未知のモノを手にする消費者に、
「とにかく一度商品を手にとって、試せば分かる」という
作り手側の論理を押しつけることは、
あまりに乱暴といえるでしょう。

消費者が安心して商品・サービスを手にできる環境を創る。

未知のモノでも、不安をも上回る興味・関心をもてる、
商品・サービスのポイントを、いかにして情報発信するのか。

未来への確かなストーリーのもとに細かな視点から物事を捉え、
違和感や驚き、ギャップといった事を商機につなげる。

当たり前のような事象や考えでも、
相手の側に立った“情報発信”としていく。

ストーリーの実現に向けたアクションを積み重ね、
細かく複合的な視点を養うことこそ、
顧客満足度を高め、ブランド力を向上させることにつながります。

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[2] 編集後記
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皆さんこんにちは。
この夏からスタッフに参加しました小田と申します。

日本をブランドの力で元気にしたい・・・
そんな想いに魅かれてお世話になることになりました。
これまでのライターとしてのキャリアを活かし
皆さんにブランドのパワーやその活かし方をお伝えしたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

さて、私事ですが、最近は娘が生まれて子育てに追われる日々。
2歳を過ぎた息子とは違い、おむつ選びにも慎重です。

そんなおむつを選ぶ基準について、
イクメン仲間と語らう機会がありました。

育児に関する情報は、個人のブログなどでも豊富に情報が得られ、
ネットを検索して情報を得る方もいました。

でも多かったのは、
「産んだ病院で使っていたから」という意見。

「機能面では、どのメーカーも長年にわたって研究しており、
遜色はないのではないか」

「実際に使ってみて、とくに問題もなかったから、
同じブランドを使っている」

そんな声が聞かれました。

「6ブランドを比較して決めたよ」
そんな私の話から、夜更けまで盛り上がったおむつ談義。

“こだわりの育児”は案外、男子の方が向いているのかも。
そう感じた夏の夜でした。

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